平成8年11月18日

兵ちゃん


OEM版Windows95
インスト−ル用ディスクの作成

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 パソコンに組み込み用にマイクロソフトが供給している、OEM版のWindows95の「CD−ROMセットアップ起動ディスク」についての研究です。

1 対象のパッケ−ジ

  Windows95には、大きく分けると6つのパッケ−ジに分類されます。

パッケ−ジ
対 象
媒 体
各 機 種 版
備  考
通常パッケ−ジ 一般ユ−ザ−
市販品
売値 20.8K円
FD
PC/AT互換機
NEC 98
Plus! 別
Upgradeパッケ−ジ Windows3.1必要
一般ユ−ザ−
市販品
売値 10.5K円
FD又は
CD−ROM
PC/AT互換機
NEC 98
エプソン 98
Plus! 別
OEMパッケ−ジ 各メ−カ−
組み込み用
店頭売り無し
売値 不明
FD+CD−ROM PC/AT互換機
NEC 98
Plus! 別
メ−カ−ごと
カスタマイズ
OEMパッケ−ジ 各メ−カ−
組み込み用
店頭売り無し
売値 不明
FD+CD−ROM PC/AT互換機
NEC 98
Plus! 込み
メ−カ−ごと
カスタマイズ
OEMパッケ−ジ ショップメイド
組み込み用
単品売り無し
売値 12K円
FD+CD−ROM PC/AT互換機 Plus! 別
ハ−ドウェアと抱
き合わせ販売。
OEMパッケ−ジ ショップメイド
組み込み用
単品売り無し
売値 17K円
FD+CD−ROM PC/AT互換機 Plus! 込み
ハ−ドウェアと抱
き合わせ販売。

  今回の対象は、OEMパッケ−ジの中でも、ショップメイド組み込み用PC/AT互換機版「Windows95」です。

2 OEMパッケ−ジ

 OEMパッケ−ジは「Windows95フルキットCD版」と呼ばれ、内容は、下記のとおり。
   Windows95オペレ−ティングシステム・・・・・・・CD−ROM 1枚
     ファ−ストステップガイド(取説)・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1冊
     CD−ROMセットアップ起動ディスク・・・・・・・・・・・・・・FD 1枚
 CD−ROMセットアップ起動ディスクはそのままでは使用できません。各種ドライバ−をパソコンに合わせて組み込む必要があります。

3 パソコンの環境

  CD−ROMドライブがパソコンにどのような接続でついているか?
  CD−ROMドライブの接続には現行の規格として2種類あります。

接続方式
内      容
ATAPI ハ−ドディスクのインタ−フェ−スの規格としてのIDEを拡張し、EIDE
(Enhanced IDE)ポ−トに「ATAPI」(AT Attachment Packet Interface)という
   アクセス手順を定めて、ATAPIに対応したCD−ROMを接続可能にする。
現行のパソコンは、NEC98も安価な為ほとんどがこの方式。
ドライバ−は、各CD−ROMUごと。
ATAPI CD−ROMドライバ ×1
SCSI  SCSI (Small Computer System Interface)ANSI(米国規格協会)がSASIを拡張
して規格化した周辺機器用の汎用インターフェイス。ハードディスクやCD-ROM、
  光磁気ディスク、スキャナ−などを7台までデイジーチェーン接続できる。
EIDE接続に比べると転送速度も速く高性能、現在SCSI3
 標準搭載ではなく、別にSCSIカ−ドが必要ATAPIに比べるとカ−ドと
ドライブとも少し高い。
SCSIカ−ドのASPIマネ−ジャ、CD−ROMドライバの2ドライバ−
が必要。

  この規格に合ったドライバを「CD−ROMセットアップ起動ディスク」に組み込んで使えるようにします。

4 「CD−ROMセットアップ起動ディスク」のファィル

  以下の15ファィル

COMMAND.COM  AUTOEXEC.BAT  CONFIG.SYS  FDISK.EXE  HIMEM.SYS
MSCDEX.EXE  DRVCOPY.INF  BILING.SYS  JFONT.SYS  JDISP.SYS
JKEYB.SYS  JKEYBRD.SYS  ANK16.FNT  ANK19.FNT  KANJI16.FNT
  15 個 597,396 バイトのファイルがあります
  0 ディレクトリ 630,272 バイトの空きがあります

  CONFIG.SYS AUTOEXEC.BAT DRVCOPY.INFの3ファィルをエディタ等で編集します。

5 ファィルの編集箇所

  MS−DOS(DOS/V)の16ビットドライバを3つのファィルに記述し、その記述したドライ バをFDにコピ−します。
  ※ 「変」と記入するところが記述を変更する箇所です。

(1)CONFIG.SYS












   DEVICE=HIMEM.SYS
   BUFFERS=20
   FILES=60
   DEVICE=BILING.SYS
   DEVICE=JFONT.SYS /MSG=OFF
   DEVICE=JDISP.SYS /HS=LC
   DEVICE=JKEYB.SYS
  
   REM OEM Notes - remove these remarks before shipping to customers.
   REM - You need to include the correct CD driver information for your
   REM - IDE or SCSI CDROM Drivers below.
  
変1 REM DEVICE=YOUR_DRIVER.SYS /D:OEMCD001
   変1は「REM」を削除し、CD−ROMドライブが使用できるように「YOUR_DRIVER.SYS」を書き換えて自分のパソコンのCD−ROMドライブのドライバ−を記述する。
 ドライブのデバイス名、指定部分「 /D:OEMCD001」は以後の変2、変5、変6と同じ名前にする。
(2)AUTOEXEC.BAT






















   @echo off
  
   REM ===================
   REM Notes for OEM:
   REM - You should remove these remarks for the final disks you send to customers.
   REM - You MUST explicitly specify the CD ROM Drive Letter for MSCDEX.
   REM - You must switch to the CDROM drive, and then CD to the directory.
   REM - the string CD001 must explicitly match the same string in CONFIG.SYS.
   REM - The file DRVCOPY.INF MUST be modified to refer to the proper
   REM - real-mode CD ROM driver. This driver will be copied to the
   REM - hard disk during installation by the DRVCOPY.INF file.
   REM - (Note: The user will have to type in the drive letter for the floppy disk
   REM - when prompted at the end of setup.)
  
   ECHO Warning - This system may not be setup to use the CD ROM.
   ECHO Please contact your PC Manufacturer if Setup does not start automatically.
   PAUSE
   REM ===================
  
変2 MSCDEX.EXE /D:OEMCD001 /L:D
変3 d:
   cd \win95
   oemsetup /k "a:\drvcopy.inf"
   変2はCD−ROMドライブへアクセスするサポ−トプログラムの実行
  /L・・・ドライブ文字列、
 変2はCD−ROMドライブはDドライブになっている。

 変3は「Windows95オペレ−ティングシステム」のCD−ROM、Dドライブに移動し変2の「/L」のドライブ名と同一でなければならない。 
(3)DRVCOPY.INF



































































   ; DRVCOPY.INF
   ;
   ; This is the Driver Copy information file for
   ; real-mode CD-ROM drivers.
   ;
   ; These driver(s) are copied to the root of the hard disk
   ; during setup, and are installed in config.sys and autoexec.bat
   ;
   ; This file MUST be modified by the OEM prior to shipping
   ; to end users.
   ;
   ; OEMs will need to modify this to add the proper name(s)
   ; for their real-mode CD ROM drivers.
   ; Lines that must be modified are marked OEM_Modify
   ; You can also copy additional drivers and add lines to autoexec.bat
   ; and config.sys using this file.
  
  
   [version]
   ; Do not change this section
   signature=$chicago$
  
   [DestinationDirs]
  
  
   ; Do not change this section
   RM.driver.dest.copy = 30 ; root directory
  
   [install]
   ; Do not change this section
   copyfiles=RM.driver.dest.copy
   updatecfgsys=RM.Sys.upd
   updateautobat=RM.Auto.upd
  
   [RM.driver.dest.copy]
   ; OEM_Modify - Change the name from SAMPLE.SYS to your CD ROM drivers.
   ; - You can insert additional filenames for your real
   ; mode driver(s).
   ; This file name will be copied to the hard disk.
変4 SAMPLE.SYS
   
   [RM.Sys.upd]
   ; OEM_Modify - Change the name from SAMPLE.SYS to your CD ROM drivers.
  : - You can also change the driver name here and below.
  ; This line will be added to the user's CONFIG.SYS.
変5 DevAddDev=SAMPLE.SYS,device,,"/D:OEMCD001"
  
   [RM.Auto.upd]
   ; OEM_Modify - Change the "D" in L:D to represent the default drive
   ; letter for your CD ROM.
   ; - The OEMCD001 parameter should agree with the
   ; config.sys parameter above.
  ; This line will be added to the user's AUTOEXEC.BAT
変6 CmdAdd=MSCDEX.EXE,"/D:OEMCD001 /L:D"
  
  [SourceDisksNames]
   ; Do not change this section
   100="%oem.boot.desc%",,5
  
   [SourceDisksFiles]
   ; OEM_Modify - Change the name from SAMPLE.SYS to your CD ROM drivers.
   ; Do not change the 100,,2000
   ; This file will be copied to the hard disk root directory.
変7 SAMPLE.SYS=100,,2000
  
   [Strings]
   ; This string is displayed to the user. It can be localized as
   ; necessary.
   oem.boot.desc="Setup Boot Disk"

 変4は「SAMPLE.SYS」にCD−ROMドライブのドライバ−を記述する。
 変5は「SAMPLE.SYS」にCD−ROMドライブのドライバ−を記述する。
 ドライブのデバイス名、指定部分「 /D:OEMCD001」は以後の変1、変5、変6と同じ名前にする。
 変6はMSCDEX.EXEの指定を変2と同じにする。
 変7は「SAMPLE.SYS」にCD−ROMドライブのドライバ−を記述する。

6 ドライバ−のコピ−

 上記3ファィルの編集が終了したら、記述してあるMS−DOS用16ビットドライバを探して「CD−ROMセットアップ起動ディスク」にコピ−します。
 日本語(MS−DOS/V)ドライバ−か、US(MS−DOS)ドライバ−でもかまいません。
 ドライバは、通常CD−ROMドライブに付属しているか、SCSIカ−ドに付属しています。無ければ、汎用ドライバを使用することもできます。
※ 勿論、NEC 98用MS−DOSドライバでは動作しません。

7 動作の確認

 実際にCD−ROMドライブに「Windows95オペレ−ティングシステム」のCD−ROMをセットし「CD−ROMセットアップ起動ディスク」をAドライブにセットしパソコンを起動させます。
 無事CD−ROMにアクセスし、青い画面の「SETUP」プログラムが動き始めたら正常です。

8 サンプル

 ATAPI接続(各CD−ROMごと)

 SCSI接続(各SCSIカードごと)

※ CD−ROMドライブは、認意のドライブ名を指定できるので各パソコンに合ったドライブ名を当てはめる。

9 最後に

 Windows95は何かやろうとするとすぐに「セットアップディスクをセットして下さい」などのメッセ−ジを表示したがる”やっかい”なOSで、FD版でコピ−取ったのでは面倒だし、発売から 1年が過ぎ不具合修正モジュ−ル「サ−ビスパック1」が入っているのが欲しい、などの様々な要望が多い「こまったOS」が「Windows95オペレ−ティングシステム」のような気がする。
 今回のOSは不具合修正モジュ−ル「サ−ビスパック1」迄の修正がされたWindows95です。
 システムのアイコンをクリックし情報を選ぶとWindows95のバ−ジョンが表示されているので 番号の最後に「a」が付いていたら「サ−ビスパック1」迄の修正がされたWindows95です。
 また「B」が付いていたらOSR2です。
 OEM版を入手した人や、FMV等のメ−カ−製パソコンを購入し買い換えたが、今あるWindows95がそのまま使えないか?とお考えの方の参考になれば幸いです。

1996.11.18 ハンドルネ−ム 兵ちゃん

参考書籍 技術評論社 DOS/Vアドバンスドリファレンス
      SOFUTOBANK DOS/Vマガジン

技術指導並びに販売してくれた協力店
         SXXXX XXXXX XXXX
        (ホントはパソコンをシステムで買わないと売ってくれないので店名は伏せます。) 


※ 改訂1 1996.11.18に書いた時と一部変更してあります。
※ 基本としてOSに付属の使用許諾契約書を良く読み守りましょう。