20101018

兵ちゃん

6回 LinuxWineについて
兵ちゃんの研究室へ戻る


 MS Windowsパソコンで使い慣れたソフトが色々あると思います。パソコンのOSLinux(リナックス)に入れ替えたら普通はLinux版のソフトを用意しなくてはなりません。何とか使い慣れたMS Windows版のソフトが使えないかと考える人も多いのではないでしょうか?そこでMS Windows版のソフトをLinuxで動くようにしてくれるソフトがあります。それがWine(ワイン)というプログラムです。今回はWine(ワイン)について紹介したいと思います。あと、今回の教材として最も使われているLinuxUbuntu(ウブントゥ)10.04というディストリビューション(Linuxの種類)を主に使います。


1.Wineとは

 OS上にソフトでパソコンを仮想化(エミュレーション)するとパソコンはそれなりの性能が必要ですが仮想化するのではなくLinuxMicrosoft Windows用アプリケーションをネイティブ動作させるとあまりパソコンの性能は必要ありません。そこでネイティブ動作させることを目標とするプログラムがWine(ワイン)です。Wine16ビット・32ビット・64ビットのWindows向けアプリケーションを動作させることができるほかMS-DOS用アプリケーションも動作させることができます。


2.Wineのツール

 Wineには次の表のような機能を拡張するツールが作られています。使い方はWineをインストールした後にインストールして機能を拡張するようになっています。

ツール名

用   途

Wine-Doors

GNOME デスクトップ用のアプリケーション管理ツール

http://wddb.wine-doors.org/ ※ 2010107日現在アクセス不能

Ubuntu 10.10ではインストール不能

http://linux.softpedia.com/progDownload/wine-doors-Download-12427.html

WineBot

Linux パッケージマネージャと同様の方法で動作するようなアプリケーション管理ツール

http://winebot.sandbox.cz/tracker

WineTricks

QuickTimeWindows Media Player.NET Framework DirectX のランタイムライブラリなどをインストールするためのスクリプトです。

http://wiki.winehq.org/winetricks

IEs4Linux

バージョン4から6までの Internet Explorer (IE) をインストールするためのユーティリティhttp://www.tatanka.com.br/ies4linux/page/Main_Page

WineLocale

日本語、中国語や韓国語などで使われることのある非 Unicode(半角カタカナ、半角ひらがな等) の文字コードのサポートを必要とするものがある。 WineLocale はこのようなプログラムを Wine で動作させるための拡張ユーティリティです。

現在は日本語の設定が削られて使用できない。

http://code.google.com/p/winelocale/

PlayOnLinux

Windows のゲーム等のインストールを簡単にするためのアプリケーション。特別な設定が必要なゲームに対して適用するスクリプトのオンラインデータベースを使っています。ゲームがデータベースに無ければ、手動インストールすることもできます。

http://www.playonlinux.com/en/


3.Wineのインストール

 Wineの新しいバージョンをインターネットからダウンロードしてインストールするために「ソフトウェア・ソース」というソフトを使います。あと[Wine Microsoft Windows Compatibility Layer]をインストールすると[Wine Microsoft Windows 互換レイヤ(Betaリリース)]も一緒にインストールされます。


(1)Wineのインストール 

1

デェスクトップから[システム]クリック[システム管理]クリック[ソフトウェア・ソース]をクリックする。

Ubuntu 10.04まで

Ubuntu 10.10では無し


2

[ソフトウェア・ソース]ウィンドウが開く。[他のソフトウェア]タブをクリックする。ウィンドウ左下の[追加]をクリックする。

Ubuntu 10.04まで

Ubuntu 10.10では無し


3

インターネット経由でWineのデータを導入するためのソースを指定する。[APTライン]

ppa:ubuntu-wine/ppa」と入力する。[ソースを追加]をクリック

Ubuntu 10.04まで

Ubuntu 10.10では無し


4

「ソフトウェア・ソース」に「APTラインが追加されているのを確認して[閉じる]をクリックする。

Ubuntu 10.04まで

Ubuntu 10.10では無し





5

警告が表示される事があるがその時は[再読込]をクリックして更新する。

Ubuntu 10.04まで

Ubuntu 10.10では無し

画面省略

6

更新データのダウンロードが行われる。

Ubuntu 10.04まで

Ubuntu 10.10では無し

画面省略

7

デェスクトップから[アプリケーション]をクリックして[Ububtuソフトウェアセンター]をクリックする。



8

[Ububtuソフトウェアセンター]からを[オフィス]をクリックして[Wine Microsoft Windows Compatibility Layer]をクリックする。


9

[インストール]をクリックする。


10

インストールが完了すると緑色のチェックがアイコンに付けられてインストール済みを表示する。


11

[Ububtuソフトウェアセンター]を閉じる。

画面省略

12

ディスクトップから[アプリケーション]をクリックして[Wine]の項目が表示される





(2)Configure Wine

 Wineの設定を行う。うまく動かないソフトがあったらConfigure Wineのアプリケーションタブをクリックして実行ファイルを登録してWindowsの環境を変えて再度動かしてみると動くソフトも有ります。ちなみにWindows Vista環境にしたら一太郎2007は動作しました。

1

[アプリケーション]タブ、

comexeファイルを[アプリケーションの追加]ボタンをクリックして登録してWindowsのバージョンの環境を変える事ができる。


2

[ライブラリ]タブ、DLLを設定できる。


3

[画面]タブ、画面の設定する。


4

[デスクトップ統合]タブ、

LinuxWindowsのフォルダのリンクを設定できる。


5

[ドライブ]タブ、Windowsのソフトがアクセスするフォルダをドライブとして設定できる。


6

[オーディオ]タブ、

Windowsソフトが使うオーディオドライバの設定を行う。

自分の環境では動作しなかった。


7

Wineについて]タブ、

Wineのバージョンが表示されている。


 Configure Wineで動かなかったらマイクロソフトの各種ランタイムがインストールされていないせいかもしれません。WineTricksでランタイム等をインストールして機能を拡張すると動くかもしれません。


(3)MS Windowsのソフトをインストールする

1

MS Windowsソフトのインストールプログラムダブルクリックする。

画面省略

2

ファイルが実効されインストールが始まる。

画面省略

3

[アプリケーション]クリック[Progurams]をクリックするとフォルダが作られてMS Windows用ソフトのアイコンが表示される。

画面省略

4

クリックしてソフトが動くのを確認する。



 一太郎をUbuntu 10.10へインストールするにはDVD-ROMのファイルを任意の場所にコピーをしてインストールプログラムを右クリックしてプロパティを開き「プログラムとして実行できる」をチェックして閉じてダブルクリックして実行したらインストールできました。


(4)端末の使い方

 Linuxの「端末」はMS Windowsの「コマンドプロンプト」とは違い「端末」での操作がGUIを含めたパソコン全体を動かします。ソフトの最新バージョンが使いたい時はインターネット経由でダウンロードとインストールを行ったり、Linuxのプログラムのアップデートも「端末」からコマンドを入力してアップデートができます。付録でついているようなMS Windowsの「コマンドプロンプト」とは違います。


端末を起動します。

端末を起動するには、

[アプリケーション] → [アクセサリ] → [端末]をクリックする。

開いたウィンドウで

ユーザ名@ホスト名:カレント(作業)ディレクトリ$

のように表示されます。それに続けて、コマンドをタイプする(必要なものがコピーされていたら、右クリックして「貼り付け」)して[Enter]キーを押します。 これを

$ コマンド

のように記すことが多いです。

[Enter]キーを押すと実行されます。



4.WineTricks

Wineを単にインストールしただけではMS Windowsのソフトのインストールができないものや動作できない物があるのでWineTricksでランタイム等をインストールして機能を拡張しますす。


1

MS Windowsのソフトのインストールや実行したときにエラーが発生する事がある。

画面省略

2

[端末]を開き「wget http://www.kegel.com/wine/winetricks」と入力してEnterキーを押す。

画面省略

3

端末上で

sh ./winetricks」と入力してEnterキーを押す。


4

Select a package to install」が開くので必要と思われるものにチェックを入れて[OK]をクリックする。


5

端末上でインストールが始まる。


6

不足していたソフトが補完されソフトが利用可能になる。

画面省略


5.Wine-Doors

 Wine-Doorsはユーティリティやグラフィック関連のソフトをインストールするのに使われます。特に試用版のソフトをインストールすると無制限に使用できるものもあるという特徴があります。

Ubuntu 10.04までUbuntu 10.10ではdebファイルというソフトのパッケージのインストールができませんでした。著作権問題が絡んでいるためできなくなったようです。


(1)Wine-Doorsをインストール

 Wineがインストールされた状態で次の操作を行う。

1

端末から「sudo apt-get install orange」と入力してEnterキーを押す。


2

パスワードの入力を求められるので入力してEnterキーを押す。


3

「続行しますか[Y/n]?」と聞いてくるので「Y」を入力する。


4

インストールが終了したら端末はコマンドプロンプトに戻るので閉じる。


5

Wine-Doorsのホームページ

http://linux.softpedia.com/progDownload/wine-doors-Download-12427.html

にアクセスしてwine-doors_0.1.3_all.debをクリックする。


6

プログラムを開くを選択して[OK]をクリックする。

画面省略

7

パッケージ・インストーラーが表示されるので[パッケージのインストール]をクリック

Ubuntu 10.04まで

Ubuntu 10.10ではエラーが表示されてインストールできない


8

パスワードの入力を求められるので入力して[OK]をクリック

画面省略

9

インストールが開始される。


10

インストールが終わったら[閉じる]をクリックする。


11

[アプリケーション]から[Wine]→[WineーDoors]をクリックする。


12

初回設定を行う。ユーザー名などを入力して[Proceed]をクリックする。


13

更新データのダウンロードが始まる。※2010年107日現在、理由は不明ですが、サイトにアクセスできない状態です。


14

[閉じる]をクリックして一旦終了する。

画面省略


(2)Wine-DoorsPhotoshopをインストール

 資料の中にPhotochopの試用版をインストールすると無制限に使えるようになるという記事が載っていました。
   ※  サイトに接続できず未確認

6.Play on Linux

 ゲームなどのインストールに特化したプログラムです。MS Windowsソフトのリストから選んでダウンロードからインストールまでやってくれます。

ただし、中にはインストール用のCD-ROMが必要なものもあります。


(1)Play on Linuxをダウンロードしてインストール

1

http://www.playonlinux.com/にアクセスする。「I'd like to〜」をクリックして「download page」をクリックする。




2

Ubuntu」をクリック





3

PlayOnLinux 3.7.3.deb」をクリックする。




4

「プログラムで開く」をチェックして[OK]をクリックする。







5

[閉じる]をクリックする。


6

パツケージ・インストーラが開く。[パッケージのインストール]をクリックする。


7

パスワードを入力して[OK]をクリックする。

画面省略

8

追加のパッケージのダウンロードが始まる。


9

インストールが終わり[閉じる]をクリックする。




(2)Play on LinuxMS Windowsのソフトをインストールする。

1

[アプリケーション]クリック[ゲーム]クリック[PlayOnLinux]をクリック








2

PlayOnLinuxの初回画面が表示される[進む]をクリック


3

ソフトリストをオンラインで更新が始まる。


4

メイン画面が表示されたら[インストール]をクリックする。

画面省略

5

ジャンルクリックソフトをクリックして[適用]をクリックする。

画面省略

6

MS Windowsと同様の手順でソフトをインストールする。

画面省略

7

メイン画面を確認してソフトが表示されているか確認する。

画面省略

8

インストールしたソフトは[アプリケーション]クリック[未分類]クリックしてインストールしたソフトをクリックする。

画面省略

9

MS Windowsのソフトが動作するか確認する。

画面省略


7.ソフトの動作確認

 Configure WineMS Windowsのバージョンを設定してWineTricksでマイクロソフトの各種ランタイムをインストールしてやれば動く事が解りました。MS WindowsはサービスパックにてちょっとしたアップデートがありWineの設定ではWindows Vistaに設定してやれば良いようです。

 Ubuntu 10.10の場合ではソフトのディスクからファイルをデスクトップなどにコピーしてインストール用プログラムを右クリックでプロパティを開き「ファイルの実行を許可する」にチェックを入れてやるとインストールできました。一太郎2007の場合は一部の機能が動かないのを確認しました。自分が気がついたのは文章中の文字を編みがけしてツールバーのフォントを変更したところ変更することができませんでした。編みがけしたところを右クリックでフォント飾りをクリックしてフォントを変更することはできました。文章の保存、印刷は正常にできたので一部動かない部分もあるが使えました。

 やはりWineLinuxで使ってMS Windowsのソフトを動かすことは少し難しいと思います。Wineを使うよりもパソコンを仮想化(エミュレーション)してMS Windowsを動かしてその上でソフトを動かしたほうが簡単で確実だと思います。






 これでWineがどんなものか解ってもらえたと思います。ちょっとアングラ的なところもありますがLinux上で使い慣れたMS Windows用のソフトが使えるようになります。 過去に「一太郎for Linux」というソフトが販売されていましたがATOKだけLinux版を作り一太郎自体はWineを使って動いていたそうです。 あと、教材として選んだ最も多く使われているLinux(リナックス)Ubuntu(ウブントゥ)というディストリビューション(Linuxの種類)は、半年に1回のバージョンアップをするので資料はUbuntu 9.10で実験に主に使ったのがUbuntu 10.041011日に公開されたばかりの新しいバージョンであるUbuntu 10.103つのバージョンを使いました。バージョンの違いによりWineの環境が少しずつ違うので手間取りました。セキュリティの強化とアングラの部分は排除される等の時代の流れに伴ってUbuntuで使える機能が変わってきていることを実感しました。後ろめたい部分があったのが無くなるという事は正面切って堂々と表に出てくる転換期が徐々に近づいているからかもしれません。 今月11日に公開されたUbuntu 10.10というバージョンは、もちろん無料で入手することができます。無料で新しい技術や新しいソフト、新しいハードウェアへの対応が期待されます。

 あと、今回からオープンオフィスオーグへ乗り換えました。理由はLinuxMS Windowsの両方で使えるからです。まだ、初心者でページ番号の振り方も分からない状況ですが勉強していきたいと思います。(誰か教えて下さい・・笑い)


参考文献等

WineHQ http://www.winehq.org/

メディアボーイ Ubuntu 120%