20111018

兵ちゃん

Oracle VM VirtualBox version 4.1.2.について
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 Oracle VM VirtualBox version 4.1.2.(オラクル ブイエム バーチャルボックス)というパソコンの仮想化(Virtualization:バーチャライゼーション)をする無料ソフトについて紹介したいと思います。このソフトを使うと、パソコン台数の集約をしたり、パソコン1台に複数のオペレーティング・システムを同時に走らせる事もできます。また、Linux上にMS Windowsを動かす事等ができて、ソフトウェア資産を残しながら、MS Windows→Linuxへの移行も簡単にできます。



1.Oracle VM VirtualBox(オラクル ブイエム バーチャルボックス)とは

 パソコン上にソフトウェアで仮想のパソコンを動かして、その仮想のパソコンにOSをインストールして使う事を仮想化と言っています。同じように仮想化するソフトは何種類かありますが、無料で一番使いやすく、沢山のOS(LinuxMac OS XWindowsSolaris)に対応しているとなると、Oracle VM VirtualBox になります。



2.ホストOSとゲストOS

 仮想化するにあたって、すでにパソコンにインストールされているOSは「ホストOS」といい、仮想化ソフト上にインストールされたOSを「ゲストOS」と言っています。MS WindowsパソコンにOracle VM VirtualBoxをインストールしたらMS WindowsがホストOSとなります。Oracle VM VirtualBoxの仮想パソコン上にインストールされたOSはゲストOSとなります。従ってLinuxパソコン上にOracle VM VirtualBoxをインストールして仮想パソコンを作り、MS Windowsをインストールすれば、LinuxパソコンはホストOSとなり、MS WindowsはゲストOSとなります。

 また、サポートされるホストOSLinuxMac OS XWindowsSolarisとなり、ゲストOSとしてサポートされるのは、FreeBSDLinuxOpenBSDOS/2 WarpWindowsMac OS X Solarisなど多岐にわたりx86/x64アーキテクチャのOSであれば基本的に動作します。

(実験や勉強用にはもってこいの環境が作れます)



3.必要なハードウェア

 最近のパソコンでは、ソフトウェアで仮想化(Virtualization:バーチャライゼーション)を支援する

機能として大体対応しています。対応しているかを見るには、BIOSに設定する項目があります。BIOS上でVT-xIntel)と、AMD-VAMD)等のバーチャライゼーション の機能を有効にする事が必要です。



4.Oracle VM VirtualBox サポートする機能

 サポートする機能は次のとおり


(1)ハードウェア・エミュレーション

 VirtualBoxは、ハードウェアによる仮想化支援機能として、VT-xIntel)と、AMD-VAMD)への対応を含む。対応当初はデフォルトでどちらも有効となっていなかったが、現在のバージョンで提供される機能の一部(x86_64対応、マルチコア対応)には、これらの仮想化支援機能を必要とするものがある。


(2)ハードディスク

 ハードディスクドライブは、通常「仮想ディスク・イメージ(VDI:Virtual Disk Images)」と呼ばれるコンテナ・フォーマットとしてエミュレートされる。これらは、ホストOS上のシステムファイル(拡張子 .vdi)として格納される。その他、VMware社のVMware のディスクイメージのVMDKとマイクロソフト社のVirtual PCのディスクイメージのVHDParallels社のディスクイメージのParallelsに対応しています。別の方法として、VirtualBoxiSCSIの対象との接続が可能で、それらを仮想ハードディスク群として使用することが出来ます。


(3)光学ドライブ

 CDDVDドライブとしてISOイメージが使用できます。例えば、LinuxディストリビューションのDVDイメージをダウンロードして、直接 VirtualBoxで使用することが出来ます。その場合、ISOイメージをCD-RDVD-RWといった物理メディアを準備する必要がありません。また、物理的ディスクを仮想マシンから直接マウントすることも可能です


(4)グラフィック機能

 標準で16MBVRAMを搭載するVESAカードをグラフィック機能として提供する(VRAMの値は調節可能)。ゲストOSとしてWindowsLinux あるいはSolarisを使用する場合、Guest Addtionsとして提供される追加のグラフィック・ドライバにより、描写性能の向上と機能の追加が可能である。例として、ホストOS上で仮想マシンのウインドウサイズを変更した場合、ゲストOSの解像度が動的に変更される。また、バージョン2.1以降においては、追加のグラフィック・ドライバにより、OpenGLDirectX 9などの3D描写に対応しています


(5)ネットワーク機能

 イーサネット・アダプタとして、AMD PCnet-PCI II(Am79C970A), AMD PCnet-FAST III(Am79C973), Intel PRO/1000 MT Desktop (82540EM), Intel PRO/1000 T Server (82543GC), Intel PRO/1000 MT Server (82545EM) のいずれかを仮想化できます。これらの仮想化されたアダプタによる外部との接続手段として、NAT(ホストOSによるNAPT機能)、ブリッジアダプタ(ホストOSの物理インターフェースとのブリッジ機能)、内部ネットワーク(ゲストOS同士を接続する内部的なネットワーク)、ホストオンリーアダプタ(ホストOS上の仮想Ethernetアダプタと直接的に接続する)が提供される。 新規作成される仮想マシンは、いずれかのアダプタとNATの組み合わせが設定される。ゲストOS上のアプリケーションは、これによりホストOSを経由して外部との通信が可能となる。NATを提供するホストOSは、一般的なブロードバンドルータと同様の動作を行います


(6)オーディオ機能

 オーディオ・カードとして、VirtualBoxは、Intel HDオーディオ、 ICH AC'97(デフォルト)、Sound

Blaster 16カードのいずれかを仮想化できます(但し、Intel HDオーディオは、対応するゲストOSに制限がある)。


(7)メモリ機能

 ホストPC64bitの場合はゲストPCの使うメモリ容量を最大1TBまで拡張できる。


(8) PCIバススルー機能

 ホストPCLinuxの場合は、設定すれば、PCIバススルー機能を利用してPCIバスで接続した拡張カードを制御できます。


 

5.機能拡張プラグイン

 Oracleから「Oracle VM VirtualBox Extension Pack」と呼ばれる機能拡張プラグインを配布しており、これにより次の機能が提供されている。USB 2.0 コントローラ (EHCI)、RDPによる遠隔制御機能 、IntelカードによるPXEブート機能、シームレスモード (ホストOSとゲストOSのデスクトップの操作を統合する機能)等があります


6.Oracle VM VirtualBox version 4.1.2.のダウンロード

 次のアドレスにアクセスして使っているパソコン用のOracle VM VirtualBox version 4.1.2.

 Oracle VM VirtualBox Extension Pack をダウンロードします。


  http://www.oracle.com/technetwork/server-storage/virtualbox/downloads/index.html

  ※バージョンアップしたらファイル名が変更される。

Platform

File

Windows (32-bit/64-bit)

VirtualBox-4.1.2-73507-Win.exe

Mac OS X

VirtualBox-4.1.2-73507-OSX.dmg


Linux 32-bit Platforms

File

Ubuntu 11.04 (Natty Narwhal)

virtualbox-4.1_4.1.2-73507~Ubuntu~natty_i386.deb

Ubuntu 10.10 (Maverick Meerkat)

virtualbox-4.1_4.1.2-73507~Ubuntu~maverick_i386.deb

Ubuntu 10.04 LTS (Lucid Lynx)

virtualbox-4.1_4.1.2-73507~Ubuntu~lucid_i386.deb

Debian 6.0 (Squeeze)

virtualbox-4.1_4.1.2-73507~Debian~squeeze_i386.deb

Debian 5.0 (Lenny)

virtualbox-4.1_4.1.2-73507~Debian~lenny_i386.deb

openSUSE 11.4

VirtualBox-4.1-4.1.2_73507_openSUSE114-1.i586.rpm

openSUSE 11.3

VirtualBox-4.1-4.1.2_73507_openSUSE113-1.i586.rpm

Fedora 15 (Lovelock)

VirtualBox-4.1-4.1.2_73507_fedora15-1.i686.rpm

Fedora 14 (Laughlin)

VirtualBox-4.1-4.1.2_73507_fedora14-1.i686.rpm

Mandriva 2010.0 / 2010.1

VirtualBox-4.1-4.1.2_73507_mdv2010.0-1.i586.rpm

Mandriva 2009.1

VirtualBox-4.1-4.1.2_73507_mdv2009.1-1.i586.rpm

Red Hat Enterprise Linux 6 (RHEL6) / Oracle Linux 6

VirtualBox-4.1-4.1.2_73507_rhel6-1.i686.rpm

Red Hat Enterprise Linux 5 (RHEL5) / Oracle Linux 5 / CentOS 5

VirtualBox-4.1-4.1.2_73507_rhel5-1.i386.rpm

Red Hat Enterprise Linux 4 (RHEL4) / Oracle Linux 4 / CentOS 4

VirtualBox-4.1-4.1.2_73507_rhel4-1.i386.rpm

All distributions

VirtualBox-4.1.2-73507-Linux_x86.run

Linux 64-bit Platforms

File

Ubuntu 11.04 (Natty Narwhal)

virtualbox-4.1_4.1.2-73507~Ubuntu~natty_amd64.deb

Ubuntu 10.10 (Maverick Meerkat)

virtualbox-4.1_4.1.2-73507~Ubuntu~maverick_amd64.deb

Ubuntu 10.04 LTS (Lucid Lynx)

virtualbox-4.1_4.1.2-73507~Ubuntu~lucid_amd64.deb

Debian 6.0 (Squeeze)

virtualbox-4.1_4.1.2-73507~Debian~squeeze_amd64.deb

Debian 5.0 (Lenny)

virtualbox-4.1_4.1.2-73507~Debian~lenny_amd64.deb

openSUSE 11.4

VirtualBox-4.1-4.1.2_73507_openSUSE114-1.x86_64.rpm

openSUSE 11.3

VirtualBox-4.1-4.1.2_73507_openSUSE113-1.x86_64.rpm

Fedora 15 (Lovelock)

VirtualBox-4.1-4.1.2_73507_fedora15-1.x86_64.rpm

Fedora 14 (Laughlin)

VirtualBox-4.1-4.1.2_73507_fedora14-1.x86_64.rpm

Mandriva 2010.0 / 2010.1

VirtualBox-4.1-4.1.2_73507_mdv2010.0-1.x86_64.rpm

Mandriva 2009.1

VirtualBox-4.1-4.1.2_73507_mdv2009.1-1.x86_64.rpm

Red Hat Enterprise Linux 6 (RHEL6) / Oracle Linux 6

VirtualBox-4.1-4.1.2_73507_rhel6-1.x86_64.rpm

Red Hat Enterprise Linux 5 (RHEL5) / Oracle Enterprise Linux 5 / CentOS 5

VirtualBox-4.1-4.1.2_73507_rhel5-1.x86_64.rpm

All distributions

VirtualBox-4.1.2-73507-Linux_amd64.run

Oracle VM VirtualBox Extension Pack

Platform

File

For use with Version 4.1.2 only All Platforms (Windows, Mac OS X, Solaris and Linux)

Oracle_VM_VirtualBox_Extension_Pack-4.1.2-73507.vbox-extpack

7.パソコンへのインストール

 パソコンへインストールをする前にBIOS上の機能でハードウェアによる仮想化支援機能のVT-xIntel)かAMD-VAMD)等のバーチャリゼイションの機能を有効にして下さい。次に、ファイルをダウンロードしたら、インストールを行います。

(1)Windows (32-bit/64-bit)版のインストール

 VirtualBox-4.1.2-73507-Win.exeをダブルクリックしてインストールします。


 ア.表示されるようにクリックしていけば簡単にインストールができます。


 イ.Oracle_VM_VirtualBox_Extension_Pack-4.1.2-73507.vbox-extpackをインストールする。

  ダウンロードしたフォルダをエクスプローラで開きファイルを右クリックしてメニューを開き 

 「open」をクリックしてやるとインストールが終わります。 

















(2)Linux 64-bit Platforms Ubuntu 11.04 (Natty Narwhal)版のインストール

 virtualbox-4.1_4.1.2-73507~Ubuntu~natty_amd64.debのインストールをします。

 Linux版をインストールするには関連するソフトのパッケージをインストールする必要があります。


 ア.準備として必要な各種パッケージをインストールする。

  端末にコマンドを入力して[Enter]キーを押します。

sudo apt-get install appmenu-qt libaudio2 libcurl3 libdbusmenu-qt2 libmng1 libqt4-dbus libqt4-network libqt4-opengl libqt4-xml libqtcore4 libqtgui4

 イ.VirtualBox をインストールを正常に行うためにDKMS(Dynamic Kernel Module Support)をイ  

  ンストールする。DKMSは、Linuxのカーネルがアップデートされるたびに再ビルドを自動実 

  行するモジュールです。

  端末にコマンドを入力して[Enter]キーを押します。

sudo apt-get install dkms

 ウ.Firefoxのダウンロードディレクトリは「ダウンロード」なのでディレクトリを移動する。移動して 

  からファイル名を確認する。

  端末にコマンドを入力して[Enter]キーを押します。

cd ~/ダウンロード

ls


 エ.ダウンロードしたファイルをインストールする。

  端末にコマンドを入力して[Enter]キーを押します。

sudo dpkg -i virtualbox-4.1_4.1.2-73507~Ubuntu~natty_amd64.deb


 オ.VirtualBox 本体のインストールが終わったらExtension Pack をインストールする。

  ファイルマネージャのノーチラスでダウンロードフォルダを開き「Oracle_VM_VirtualBox_Ext

 ension_Pack-4.1.2-73507.vbox-extpack」ファイルを右クリックでメニューを表示させて「Oracle  

 VM VirtualBoxで開く」をクリックしてインストールする。


 カ.ユーザーグループ「vboxusers」にパソコンで使っているユーザー名を登録する。

  端末にコマンドを入力して[Enter]キーを押します。

sudo gpasswd -a ユーザー名 vboxusers

   ※ ここでユーザー名を登録しないとUSBメモリを使おうとするとエラーが出て使えない。


 キ.パソコンを再起動させる。

  再起動する事で設定ファイルの内容が適用され使えるようになる。



8.ゲストOSのインストール

 (1) Oracle VM VirtualBoxを動かす。








 (2)「新規」ボタンをクリックする。

 (3)ウイザードの指示に従い「次へ」をクリックする。

 (4)仮想マシンの名前を入力する。OSタイプも設定する。

 (5)仮想マシンに使わせるメモリの容量を設定する。












       ※ 64Bit版のOSを使っていると比較的自由に設定できます。
 (6)仮想ハードディスクを新規に作成する。

 (7)仮想ディスクのファイルタイプを決める。

 Oracle VM VirtualBoxのディスク・イメージのVDIか、VMware社のVMware のディスクイメージのVMDKかマイクロソフト社のVirtual PCのディスクイメージのVHD、Parallels社のディスクイメージのParallelsにするのか決める。

 (8)アロケーションを変更できるようにするか選択する。

 (9)ハードディスクのサイズを決める。














※ Linuxだと8GB程度で十分使えます。
 (10)「Create」をクリックすると仮想マシンのハードディスクが作られます。

 (13)仮想マシンにOSをインストールする。まずは「起動」をクリックする。

 (14)初回起動ウィザードが起動する。「次へ」をクリックする。

(15)仮想マシンのハードディスクに、何からOSをインストールかを選択する。

 ホストPCのCD-ROM又はDVD-ROMからかディスクイメージファイルからかを選択します。

 
 (16)「起動」をクリックすると仮想マシンが起動します。

(17)後は通常のパソコンへのインストールと同じようにインストールします。

 
 (18)OSのインストールが終わったら「デバイス」をクリックして「Guest Additionsのインストール」 

 をクリックして仮想マシンに合ったドライバをインストールする。










  ※ Guest Additionsは、あらかじめサポートされたゲストOS用のドライバが入っています。

    FreeBSD、Linux、OpenBSD、OS/2 Warp、Windows、Mac OS X 、Solaris用と考え   

   てください。その他のOSではインストールしなくても基本的に使えます。

 (19)ポップアップが表示される。「OK」をクリックしてインストールする。

8.Oracle VM VirtualBoxの使い方

 Oracle VM VirtualBoxマネージャと仮想マシンの使い方になります。


(1)Oracle VM VirtualBoxマネージャの使い方



























(2)仮想マシンの「CD/DVDデバイス」の使い方

 ホストPCのドライブを使うかディスクイメージファイル「.iso」ファイルを使うか選択できる。













(3)仮想マシンの「USBデバイス」の使い方

 ホストPCに接続してクリックしてやると仮想マシンから認識し使えるようになる。










  ※ ゲストOSがドライバを持っていて対応してないと認識できません。



(4)仮想マシンの右下のインジケータのみかた






















 これで、Oracle VM VirtualBox version 4.1.2.がどんなソフトかわかってもらえたでしょうか?昔はパソコンの仮想化ソフトと言えば100k円ぐらいしてましたが、無料になって何年も経ちます。現在では、OSの仮想化はITの基礎みたいな事も言われています。Oracle VM VirtualBox version 4.1.2.を使って、一番良い環境は、64Bit版のOSを使いメモリの制約を受けないようにしてLinuxで使うのが良いようです。でも、MS Windows版は、インストールが簡単なので、MS Windows64Bit版で使うのをお勧めします。どちらにしても、身近になったOS仮想化ソフトを操り先端物のソフトに挑戦するのも良いかもしれません。新しい事を始めるきっかけになればと思います。その手助けになれば幸いです。


参考URL

日経Linux 201110月号

VirtualBox.org http://www.virtualbox.org/

その他・・・色々


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