2012118

兵ちゃん


パソコンの寿命について

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 パソコンをやっていてパソコンが古くなって「もう寿命かな?」と思った事があると思います。今回は皆さんが疑問に思った事があるパソコンの寿命の中でも「部品の寿命について」の記事が雑誌に載っていたので内容を紹介したいと思います。



1.各部品の製品寿命

 各部品は工業製品なので使用環境、保証期間で何年、耐久設計で何年、寿命で何年といった見方をします。各部品の使用環境とかが明確に載っていなかったのでおおよその目安にしてください。あと、パソコンの組み替えを頻繁にしている場合は、寿命を迎える事は無いそうです。


(1)CPU

 CPUの保証期間は、intelAMD共に3年です。耐久設計はそれよりも長く製造技術により1020年は正常に動くという話もあります。現在出回っているCPUは高温に対しての保護機能があり、保護機能が働くと周波数や電圧を段階的に下げる働きをしてCPUを保護します。CPUの前にCPUファンが先に壊れます。あと、CPUソケットは着脱の回数制限があり2030回だそうです。


(2)メモリー

 メモリーの保証期間は長く永久保証の製品もあります。保証の前にメモリーはマザーボードとの相性問題があり、しかも、規格がコロコロ変わるので、よっぽど物持ちが良い人で無い限り同じメモリーを使い続ける人は居ないと思います。あまり寿命を考えなくていい部品です。


(3)マザーボード

 マザーボードの保証期間は1年で国際保証で35年の保証をしている製品もあります。資料ではマザーボードの故障の大半は取り付けられているコンデンサーによるものとなっています(う〜ん)。確かにマザーボードは「アルミ電解コンデンサー」から「個体電解コンデンサー」に変わってきています。アルミ電解コンデンサーが不良の場合は、いきなり再起動するなど動作が不安定になるそうです。「アルミ電解コンデンサー」は、目視にてパンクしているかどうかを確認することができます。あと、マザーボードメーカーは、コンデンサーの固体化をして高耐久性をうたって販売しています。


(4)HDD(Hard disk drive:ハードディスクドライブ)

 HDDの保証期間は3年で5年保証をしている製品も一部あります。通常の使用環境(060℃)では、設計寿命は10年でそうです。取り扱い方を間違わなければ長く使えそうです。


(5)SSD(Solid State Drive:ソリッドステートドライブ)

 SSDの保証期間は3年で一部に5年という製品もあります。SSDはフラッシュメモリーの集まりのためデーターの書き換えに使用制限があります。データーを保持しているフラッシュメモリーはセルと言われる物に記録されます。書き換える事によりセルにあるトンネル酸化膜が徐々に劣化して記憶ができなくなります。劣化を確認するには専用プログラムを使うと見ることができるメーカーもあります。セルの書き換え回数は多くても1万回程度だそうです。最近のSSDは「ウエアレベリング」という機能が付いていて記録可能領域をまんべんなく使う方法が使われて長く使えます。


(6)電源装置

 電源装置の保証期間は1年ですが、物によっては37年以上の製品があります。電源装置の電子部品の寿命は約7万時間あるがファンは約3万時間しかなくファンの音が大きくなったり振動がでてきた場合は交換を検討した方が良いそうです。電源の出力が異常になってからだと他の部品に影響するため注意が必要だと思います。


(7)CPUクーラー

 CPUクーラーの保証期間は1年で物によっては5年と言った物があります。保証期間を過ぎると空冷の場合は採用されているファンの寿命によります。水冷式はファンとポンプに寿命があり、あとラジエーターとの結合にチューブを使っており結合部の水漏れに注意する必要があります。


(8)ビデオカード

 ビデオカードの保証期間は1年で物によっては5年といった物があります。AMDNVIDIAGPUCPUと同じように熱による保護機能が働き保護されます。しかし、問題は付属のファンが早く寿命を迎えます。ファンレスの製品もケース内の温度により電子部品を損傷して使えなくなる事があるそうです。


(9)液晶ディスプレイ

 液晶ディスプレイの保証期間は3年で物によっては5(3万時間以内)といった物があります。液晶ディスプレイのバックライトには2つの方式があり、CCFL(冷陰極管)LED(発光ダイオード)とがあります。LEDは寿命が長いのですが液晶ディスプレイで使われている他の電子部品が劣化するので液晶ディスプレイとしてはあまり寿命に影響していないそうです。



2.共通した部品の寿命

 共通した部品で劣化するものではファンとコンデンサー等があります。


(1)ファン

 ファンは半導体の部品にくらべ機械的に動くもので劣化や寿命を迎えるのが早い部品です。主に使われている物はグラフィックカード、電源装置、CPUクーラー、ケースファンに使われています。ファンの軸受けの種類としては3種類ありスリーブベアリングとボールベアリング、流体軸受けがあります。寿命としては「スリーブベアリング<ボールベアリング<流体軸受け」のようになります。あと、ファンの場合はMTBF(Mean Time Between Failure:平均故障間隔)で扱われます。MTBFとは「ファンの台数と稼働時間の積を、その期間の故障数で割ったもの」初期不良や寿命による故障は含まれません。製品が壊れにくい事を表す指標の一つで数字が大きいほど壊れにくい事を表しています。例として記載されていたのはスリープベアリングは、MTBF3万時間、ボールベアリングで5万時間といったところです。






(2)コンデンサー

 コンデンサーはマザーボード、電源装置、ビデオカード、液晶ディスプレイ等の部品に沢山使われています。コンデンサーには主に3種類あり電解コンデンサー、個体電解コンデンサー、セラミックコンデンサー等があります。中でも寿命に関係あるのは電解コンデンサーの中でもアルミ電解コンデンサーがよく使われていました。アルミ電解コンデンサーは周囲の温度と自身の発熱によって電解液が膨張して最悪の場合は破裂してしまう「開弁」という状態におちいってしまう事があります。こうなると部品は使えなくなります。また、開弁にならなくても電解液が干上がってしまう「ドライアップ」という問題があります。アルミ電解コンデンサーの寿命に至る流れは、「ガスの発生→内圧の上昇→封印ゴムをとおして電解液が蒸散→内部素子のドライアップ→オープン(故障)」といった流れです。しかし、アルミ電解コンデンサーは目視により膨張しているのが解るので交換することができます。(注意:メーカーサポートが受けれなくなる)

 次に個体電解コンデンサーは「封印ゴムの劣化→密閉性不良→酸素・水分により高分子が酸化、劣化→導電性の消失→オープン(故障)」といった流れでアルミ電解コンデンサーよりは長いのですが寿命を迎えます。

 コンデンサーの仕様には、耐熱温度が決まっており、例として「105℃の場合で2000時間」等と決めて作られています。寿命としては、「アルミ電解コンデンサー<個体電解コンデンサー<セラミックコンデンサー」の順になります。



3.部品の寿命を延ばす方法

 パソコンのケース内の温度は内部に熱がこもらないようにする。次に定期的にパソコンの中身を清掃して埃等を取り除く。パソコンを使用中は衝撃を与えない等の基本的な事をしていれば部品の寿命を延ばす事ができるそうです。あと、頻繁に部品を入れ替えるのも有効です。



 今回の内容は、部品を製造している会社でも実際に試験をしたことが無いそうで・・・保証期間で何年、耐久設計で何年だから寿命で何年と割り出しているにすぎないものでした。あくまでも推測だそうです。推測でも部品の寿命が解ればパソコンの寿命が解ってくると思います。パソコンを更新する際に役に立てば幸いです。



参考URL

日経BP WinPC 20122月号

色々

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