2012518

兵ちゃん


13LinuxSambaについて


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 パソコンにとってネットワークは必需品です。ネットワークが無ければインターネットも使えません。ネットワークが無ければスタンドアローンにて一昔前のパソコンの使い方をするしかありません。もちろん、パソコンは複数台をネットワークで繋いで使うと便利な使い方ができます。Linux(リナックス)をインストールしたパソコンも単体で使っては意味がありません。MS Windowsをインストールしたパソコンと繋がって初めて意味がある使い方ができます。Linuxを含めたUNIX(ユニックス)系パソコンがMS Windowsパソコンと接続するのに使われるプログラムは、Samba(サンバ)と言います。そこで、Debian(デビアン)系LinuxDebian GNU/Linux(デビアングニューリナックス)6.0.4Ubuntu(ウブントゥ)12.04Linux Mint(リナックス・ミント)12を使いSambaをインストールして個人向けの一番簡単なSambaの使い方を紹介したいと思います。



1.Sambaとは

 Linuxを含めたUNIXOS(基本ソフト)MS Windowsのネットワークに参加させてフォルダの共有等のファイルサーバとしての機能を提供したり、別のパソコンにアクセスして利用する時に使われるプログラムをSambaと言います。Sambaは、機能が豊富で、簡単な共有からマイクロソフトのWindows Sarverと同等の機能までを使う事ができて、さらにWindows SarverLinux Sarverへ置き換える事もできます。それほど高機能なフリーのプログラムです。Sambaを使うにあたっては、パソコンのユーザー管理とSambaユーザーの管理もしなければいけません。サーバーを扱うのと同じように手間がかかります。でも、今回、紹介する使い方は、パソコンのユーザー管理とSambaユーザーの管理をやらずに使える一番簡単な方法を紹介します。



2.クライアントとサーバー

 MS WindowsのパソコンでもLinuxのインストールされたパソコンでもクライアントとサーバーの考え方が使われています。クライアントとは、機能を利用する側のパソコンを言います。サーバーとは機能を提供する側の事を言います。パソコン同士をLANでつないで相互に機能を利用し提供するピアートゥピアーで接続すると両方にクライアントとサーバーの機能が使われている事になります。もう少し具体例を挙げると、フォルダを共有したパソコンは、機能を提供した事でサーバーになり、他のパソコンの共有フォルダにアクセスしたら機能を利用したことでクライアントとなります。この考え方を理解しておけばSambaを理解するのに役立ちます。



3.設定ファイル

 Sambaというプログラムは、「smb.conf」とういうテキストの設定ファイルによって動いています。Sambaを触って一番悩むのは、「smb.conf」というファイルの記述内容です。MS Windowsと同じような感覚で共有の設定をするには「smb.conf」の記述を次のように記述します。この記述は、Linuxがインストールされたパソコンのログインアカウントは「hei」でLAN上の作られているワークグループは「WORKGROUP」で、共有フォルダ(ディレクトリ)は、heiのホームフォルダーに「shared」というフォルダを作って公開し読み書きができるようにしています。赤字の所がパソコンによって変わるところです。「smb.conf」の記述内容は、Sambaユーザーの管理はしない設定にしています。個人向けの簡単なフォルダの共有です。フォルダやファイルを作ったり削除する事が自由にできます。自由にできる様にするのに調べましたが考えたものができなかったので、分析し実験して記述内容が決まりました。もちろんパソコン6台で動作確認をしてあります。実際にSambaが動きます。



#======================= Global Settings =======================


[global]

dos charset = CP932

unix charset = UTF-8

workgroup = WORKGROUP

map to guest = bad user

guest account = hei


#======================= Share Definitions =======================


[shared]

comment = Samba Server

path = /home/hei/shared

guest ok = yes

browseable = yes

read only = no

locking = no

force create mode = 0775

force directory mode = 0775



(1) Global Settings

 「[global]」はSambaの環境設定を行います。「dos charset = CP932」はMS Windowsの文字コードの設定です。「unix charset = UTF-8」はLinux側の文字コードの設定です。「workgroup = WORKGROUP」はワークグループの設定です。「map to guest = bad user」はSambaユーザーのアカウントを設定はしないという記述です。guest account = hei」は、登録していないゲストアカウントをどうするかという設定でLinuxのユーザーアカウントと同じにして作成と削除ができるように設定してあります。 


(2) Share Definitions

 「Share Definitions」では、共有フォルダ(ディレクトリ)の設定を行います。[shared]」は共有フォルダの名前です。「comment = Samba Server」は、MS Windowsのエクスプローラ等のファイルマネージャで見たときに表示されるコメントです。「path = /home/hei/shared」は、共有するフォルダ(ディレクトリ)のパスを記述します。「guest ok = yes」はゲストアカウントでアクセスできる設定です。 browseable = yes」は、 エクスプローラ等のファイルマネージャで見たときに表示される設定です。「read only = no」は、書き込み可能の設定です。「locking = no」ファイルやフォルダをロックするかの設定です。「force create mode = 0775 作成されるファイルの作成と削除の属性を指定する。 force directory mode = 0775 作成されるフォルダ(ディレクトリ)の作成と削除の属性を指定する。となっています。



4.LinuxSambaのインストール

 Linuxの種類によって端末に入力するコマンドが少し違います。でも、基本的な方法としてSambaのプログラムをインストールするには、管理者権限を使ってインターネットからインストールします。そして「smb.conf」ファイルをデスクトップにコピーして編集して元のところへ上書きコピーで戻してやります。そうすれば簡単に設定ができます。「smb.conf」ファイルは、あらかじめテキストファイルに入力して作っておき、コピーアンドペーストで編集するのが簡単だと思います。


(1)Debian GNU/Linux6.0.4へのインストール

 Linuxのパソコン名はd-25、ログオンしているユーザーはheiで行っています。

緑文字はコマンドを入力する。[Enter]キーを押します。

hei@d-25:~$ su ユーザーから管理者モードに変更する。

パスワード:  ⏎パスワードを入力する。

root@d-25:/home/hei# apt-get install sambaインターネットを介してインストールする。


ノーチラスというファイルマネージャでホームフォルダーに「shared」というフォルダを作る。

右クリックしてプロパティをクリックしてアクセス権をクリックして全部「作成と削除」にして閉じる。


ノーチラスというファイルマネージャで「ファイルシステムを開く」をクリックして開き「etc」のフォルダをクリックして開き「samba」フォルダをクリックして開きsmb.conf」ファイルをデスクトップにコピーする。


コピーした「smb.conf」を右クリックしてエディタで開く。


smb.conf」の記述内容を先に紹介した内容に書き換えて保存する。


root@d-25:/home/hei# cd デスクトップ⏎デスクトップに移動する。

root@d-25:/home/hei/デスクトップ# cp smb.conf /etc/samba/smb.confコピーして上書きする。

root@d-25:/home/hei/デスクトップ# /etc/init.d/samba restart⏎sambaを再起動する。


root@d-25:/home/hei/デスクトップ# testparm⏎smb.confの記述が正しいかチェックする。



(2)Ubuntu 12.04へのインストール

 Linuxのパソコン名はu-23-desktop、ログオンしているユーザーはheiで行っています。

緑文字はコマンドを入力する。[Enter]キーを押します。

hei@u-23-desktop:~$ sudo su ユーザーから管理者モードに変更する。

パスワード: パスワードを入力する。

root@u-23-desktop:/home/hei# apt-get install sambaインターネットを介してインストールする。


ノーチラスというファイルマネージャでホームフォルダーに「shared」というフォルダを作る。

右クリックしてプロパティをクリックしてアクセス権をクリックして全部「作成と削除」にして閉じる。


ノーチラスというファイルマネージャで「ファイルシステムを開く」をクリックして開き「etc」のフォルダをクリックして開き「samba」フォルダをクリックして開きsmb.conf」ファイルをデスクトップにコピーする。


コピーした「smb.conf」を右クリックしてエディタで開く。


smb.conf」の記述内容を先に紹介した内容に書き換えて保存する。


root@u-23-desktop:/home/hei# cd デスクトップ⏎デスクトップに移動する。

root@u-23-desktop:/home/hei/デスクトップ# cp smb.conf /etc/samba/smb.confコピーして上書きする。


パソコンを再起動する。sambaを再起動する。


hei@u-23-desktop:~$ testparm⏎smb.confの記述が正しいかチェックする。



(3)Linux Mint 12へのインストール

 Linuxのパソコン名はlm-24-desktop、ログオンしているユーザーはheiで行っています。

緑文字はコマンドを入力する。[Enter]キーを押します。

hei@lm-24-desktop ~ $ su ユーザーから管理者モードに変更する。

パスワード:  ⏎パスワードを入力する。

lm-24-desktop hei # apt-get install sambaインターネットを介してインストールする。


ノーチラスというファイルマネージャでホームフォルダーに「shared」というフォルダを作る。

右クリックしてプロパティをクリックしてアクセス権をクリックして全部「作成と削除」にして閉じる。


ノーチラスというファイルマネージャで「ファイルシステムを開く」をクリックして開き「etc」のフォルダをクリックして開き「samba」フォルダをクリックして開きsmb.conf」ファイルをデスクトップにコピーする。


コピーした「smb.conf」を右クリックしてエディタで開く。


smb.conf」の記述内容を先に紹介した内容に書き換えて保存する。


lm-24-desktop hei # cd デスクトップ⏎デスクトップに移動する。

lm-24-desktop デスクトップ # cp smb.conf /etc/samba/smb.confコピーして上書きする。


パソコンを再起動する。sambaを再起動する。


hei@lm-24-desktop ~ $ testparm⏎smb.confの記述が正しいかチェックする。



5.各パソコンのネットワークへの参加

 各パソコンは、Debian GNU/Linux6.0.4をインストールしたパソコンの「D-25」、Ubuntu 12.04をインストールした「U-23-DESKTOP」、Linux Mint 12をインストールした「LM-24-DESKTOP」がMS Windowsのネットワークに参加しています。もちろん「smb.conf」ファイルで指定したフォルダも共有されネットワーク上でアクセスできます。それぞれのLinux上からもファイルやフォルダを作成したり削除したりとロックがかからないように公開しています。考えたとおりの簡単な共有の設定ができています。普通にMS Windowsパソコンにアクセスするのとまったく同じように使えます。次の絵は、MS Windows 7のエクスプローラーでネットワークを表示させた状態です。

































 これでLinuxSambaがどういうものか解ってもらえたでしょうか?Linuxは、Sambaが動いてネットワークを組んでMS Windowsパソコンと連携してやっと実用的な使い方ができます。Sambaを触る時の参考になれば幸いです。




参考URL

技術評論社 サーバ構築の実例がわかるSamba[実践]入門

翔泳社 Sambaのすべて 究極の解説書

日本実業出版 Linux環境設定のすべて

日経BP 初めてでも簡単! Ubuntuで作るLinuxサーバー

秀和システム 逆引きリファレンスSamba

技術評論社 徹底解説Samba LDAPサーバ構築

色々

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