2012818

兵ちゃん


IPアドレスの固定について


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 皆さんは、家にあるパソコンをインターネットに接続していると思います。また、パソコンを複数台持っている人は、LAN(ラン:Local Area Network)を使っている人もいるのではないでしょうか?今回は、LANで標準となっているTCP/IPプロトコルで使われているIPアドレスについてIPアドレスを固定して「静的アドレス」ともいわれる状態にするところまでを紹介したいと思います。



1.IPアドレスとは

 LANやインターネットでは、TCP/IPというプロトコル(通信手順)で接続されています。TCP/IPIPv4(アイピーブイヨン)という規格では、IPアドレス(アイピーアドレス: Internet Protocol address)によってネットワーク機器を識別しています。IPアドレスは、パソコンから見た場合1桁を「0」と「1」の2進数が使われていて32桁、32ビットでアドレスが振られています。その32ビットの「0」と「1」の数字を8桁の8ビットごと区切り4つに分けた後に10進数にして人間がわかりやすい数値になおされて「192.168.0.2」のように使われています。IPアドレスはパソコンに付けられた番地のようなものだと思ってください。


パソコンから見た32桁、32ビットのIPアドレス

11000000101010000000000000000010

8ビット単位で分ける






11000000



10101000



00000000



00000010



2進数から10進数へ変換

人間に解り易い数値になる



192

.

168

.

0

.

2





2.グローバルIPアドレス

 インターネットやLANに繋がったパソコンを含むコンピュータには、1台ごとにIPアドレスが割り振られています。特にインターネットに使われているサーバ等のコンピュータは、世界で1つしかないIPアドレスが使われていてグローバルIPアドレスと呼ばれています。



3.プライベートIPアドレス

 インターネットと繋がっているコンピュータと家庭で使われているパソコンまでグローバルIPアドレスを割り振るのは、現実としては困難な話です。そこでLAN等で自由に使えるIPアドレスがプライベートIPアドレスと呼ばれるものです。一般的にクラスC192.168.0.0192.168.255.255がよく使われます。


クラス

プライベートIPアドレス

クラスA

10.0.0.010.255.255.255

クラスB

172.16.0.0172.31.255.255

クラスC

192.168.0.0192.168.255.255


4.ブロードバンドルータ

 ブロードバンドルータは「ルータ」と名前が付いているようにネットワークで送受信する単位のパケットをパソコンのLANカードからルータを経由して転送することをルーティング(routing)と言い、ルーティングする機器をルータと言っています。ブロードバンドルータには、様々な機能がありますが次の表のような機能を持った物があります。あと、ルータを基準として家などのLAN側を内部、ルータを挟んでインターネット側を外部、又はWAN(ワン:Wide Area Network)と言っています。


機 能

役 割

DHCPサーバ機能

LAN内でDHCPを利用するための機能

NAPT

LAN内の複数のパソコンから同時にインターネットにアクセスするための機能。IPマスカレード、拡張NAT等とも呼ばれる。

パケットフィルタリング機能

不要なパケットをフィルタリングするための機能。外部からの不正アクセスをフィルタリングしたり、内部から外部へ送信したくないパケットをフィルタリングする。

DMZホスト/ポートフォアード機能

LAN内のサーバ等から、インターネットに向けてサービスを公開する場合に利用する機能

DNSプロキシ機能

プロバイダの提供するDNSサーバをLANのシステムから直接利用するのではなく、ブロードバンドルータが代理応答することでDNSのレスポンスを向上させるための機能

無線LANアクセスポイント

無線LANアクセスポイントの機能を有したブロードバンドルータの場合は、ルーターの機能だけではなく無線LANのアクセスポイントとしても動作する。



5.IPアドレスの自動設定

 IPアドレスの自動設定は、ブロードバンドルータが使われている環境を前提とします。DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバはLAN内で使われていないIPアドレスを自動で割り当てます。一般的にブロードバンドルータがDHCPの機能を持っていてパソコンにIPアドレスを割り当てます。また、グローバルIPアドレスとホスト名やドメイン名の管理をインターネット上では、DNS(Domain Name System)サーバが管理していますがブロードバンドルータには、インターネットへ接続するパソコンの代わりにDNSサーバへ問い合わせるDNSプロキシという機能を搭載しています。パソコン側の設定を自動設定にしておけば、これらの機能を使って簡単にLANやインターネットへの接続が行われます。



6.IPアドレスを固定する設定

 IPアドレスを固定する設定は、自動設定されていた設定を全部手動で行います。主にネットワークを管理したり、NASLANに接続されたプリンター等のブラウザを使った設定やIPアドレスが変わったら困る場合に行われます。この設定に使われるIPアドレスは自由に使えるプライベートIPアドレスを使って設定します。


設定項目

説 明

IPアドレス

192.168.0.2

プライベートIPアドレスの中から自分で選んで入力します。

サブネットマスク

255.255.255.0

サブネットマスクでネットワークを分けない場合に一般的に、この数値が使われます。

デフォルトゲートウェイ

192.168.0.1

ブロードバンドルータを経由してインターネットへ接続するためブロードバンドルータのIPアドレスを入力します。

DNSサーバ

192.168.0.1

ブロードバンドルータのDNSプロキシの機能を使うためブロードバンドルータのIPアドレスを入力します。



(1)MS Windows 7の設定


1

デスクトップ右下のネットワークのアイコンをクリックする。




2

[ネットワークと共有センターを開く]をクリックする。




3

左上の[アダプターの設定の変更]をクリックする。


4

[ローカルエリア接続]が表示されたら右クリックして[プロパティ]をクリックする。




5

[インターネットプロトコルバージョン4(TCP/IPv4)]をクリックして選択し[プロパティ]をクリックする。






6

[次のIPアドレスを使う]をクリックして「IPアドレス」「サブネットマスク」「デフォルトゲートウェイ」「優先DNSサーバ」をそれぞれ入力して[OK]をクリックするとIPアドレスが固定されます。







(2)Linuxの設定(Ubuntu 12.04)


1

有線LANのアイコンをクリックする。



2

[VPN接続][VPNを設定]をクリックする。


3

[有線]タブをクリックし接続されている「Wired conecction 1」をクリックして選択し[編集]をクリックする。





4

「方式」を自動から手動に変え[追加]をクリックし「アドレス」「ネットマスク」「ゲートウェイ」を入力する。次にDNSサーバーを入力する。[保存]をクリックするとIPアドレスが固定されます。








7.IPアドレスを固定するメリット

 自動設定だとパソコンの電源を入れる度にIPアドレスが変わってしまいますが、固定する事で一度決めたIPアドレスは変わりません。従って、パソコン等のIPアドレスが掌握できるようになります。ネットワーク機器へインターネットエクスプローラ等のブラウザで設定を行う場合やスマートフォンからパソコンへアクセスする時に役立ちます。


(1)ブラウザでアクセス

 NASやブロードバンドルータ等のネットワーク機器を設定するには、ブラウザのURLに「http://192.168.0.200/」のように入力してアクセスします。この場合もIPアドレスを固定しておくと探す手間が省けてショートカットが使えます。







(2)スマートフォンからパソコンへアクセス

 次のスマートフォンは、Android2.3にネットワークに対応したファイルマネージャのESファイルエクスプローラをインストールしてあります。LANに切り替えて検索するとLANに繋がっているパソコンがIPアドレスで表示されます。IPアドレスを固定していればパソコンを識別することができます。もちろん共有フォルダへアクセスして読み書きもできます。


1

LANに接続されたパソコン等







2

共有フォルダを開いたところ









 これでIPアドレスを固定するところまで紹介しましたが、IPアドレスを固定すればLANを触る事ができ触れば色々楽しめます。IPアドレスを固定する時の参考になれば幸いです。



参考URL

SOFTBANK PC Japan 20082月号 特別付録 完全保存版 図解!ネットワークの仕組

色々

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