20140518

兵ちゃん


NASシリーズ7 NASの危険性とNASのファイル復元について


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 「20140518 NASシリーズ6 大容量NASのアップグレードについて」にてNASを完成させて個人のデータ、容量7TBを移動していたらNASが故障してしまい・・・7TBものファイルを飛ばしてしまいました。そこで今回は、NASに対しての個人的な見解として NASの危険性とNASのファイル復元についてを紹介したいと思います。



1.ファイル復元とは

 「ファイル復元」とは、ファイルを消去、削除されたハードディスクからファイルの痕跡を調べて取り出す事、消えたファイルを復活させる事を「ファイル復元」と言っています。



2.NASの危険性

 NASの危険な事は、次の様になります。基本的にRAIDを使った複雑で高度な物ほどファイル復元が難しくなります。


RAIDの構成

ファイル復元に必要事項

ファイル復元の難易度

RAID無し

RAID無しでデータ保存用ハードディスク単体

ファイル復元がやりやすい。

RAID有り

RAIDの構成を再現する必要がある。

ファイル復元が難しい。



3.今回のNAS

 今回のNAS2台の諸元は、次のようになります。



NAS A

NAS B

備考

起動用ハードディスク

Hitachi HDS5C3020ALA632

2TB×1

Hitachi HDS5C3020ALA632

2TB×1


保存用ハードディスク

WD WD30EZRX

4TB×4

WD WD30EZRX

3TB×9


NASOS

OpenMediaVault 0.3

OpenMediaVault 0.3




4.ファイル復元の方法

 ファイル復元は、ある程度だったらファイル復元ソフトにて自分でできるのですが、NASとなると使われているOSMS Windowsとは違い操作が難しく・・・しかも、RAIDの修復となると知識と技量が無く・・・ハードディスクのフォーマットも違います。結論として自分で憶えるのは諦めて業者に頼む事にしました。

 


5.業者への問い合わせ文

 状況を説明した業者への問い合わせのメール文は、次のようになります。


初めまして兵ちゃんと言います。

よろしくお願いします。


状況はNAS AからNAS B10何年分のファイルで合計7TBものファイルを移動し終わったところでNAS Bが故障してしまい・・・7TBものファイルを飛ばしてしまいました。


付きましてはNAS Aからファイル復元ができないでしょうか?

ファイル復元の見積もりは、いくらぐらいかかるでしょうか?

あと、プロの人は、どのように直すか・・プロの技も知りたいので教えて下さい。


ちなみにNAS Aの構成はパソコンで作ったNASで次の通りです。


NASOS:OpenMediaVault 0.3

起動用HDD:2TB×1

データー用HDD:4TB×4

RAID:RAID 0(ストライピング)

フォーマット:EXT 4


になります。


ちなみにNAS Bの構成はパソコンで作ったNASで次の通りです。


NASOS:OpenMediaVault 0.3

起動用HDD:2TB×1

データー用HDD:3TB×9

RAID:RAID 0(ストライピング)

フォーマット:XFS

故障状態:起動時に止まる

になります。



6.業者の対応具合

 メールを出してからの業者の対応は次のようになります。一応、「データ復旧比較ガイド」というサイトを見て5社にあたって見積もりをしてもらいました。基本的に物を預かって状態を診て見積もりをするそうで・・・大体のファイル復元を聞きました。


会社

アドバンスデザインADC

PCエコサービス

日本データ復旧サービスセンターAOSテクノロジーズ

日本データテクノロジー

ロジテック株式会社

ふれこみ

日本で最初のデータ復旧専門企業

HDD1台あたりデータ復旧が一律29,800円、業界最安

業界トップレベルのデータ復旧率を誇る

2013年度RAID復旧実績数は1200件を記録、RAID復旧に定評のあるデータ復旧会社

92%の高いデータ復旧率が魅力のロジテック

対応

可能性も診断、診断料無料

診断料3,000×HDD



×メールも来ず音沙汰無

ファイル復元作業の値段

診断後見積もり

32,800×HDD

2050万円

1060万円


兵ちゃんのランキング

1

2

3

4

ランキング外

頼んだ業者







7.頼んだ業者

 頼んだ業者は、「アドバンスデザイン(ADC)」に頼みました。理由は、「データ復旧比較ガイド」というサイトでランキング1位だったのと失ったファイル復元をNAS2台共、診断してから作業をしてくれるそうなので良心的だと思い頼む事にしました。



8.やってはいけない事

 ファイル復元をするには、ハードディスクに書き込みをしてはいけません。対象のNAS等は電源をオフにしてファイル復元業者に頼みます。電源を入れたまま放置しても勝手に書き込み等があるそうなので気を付けてください。書き込みがあるとフォルダー構造等が再現できず復元結果は期待できません。



9.見積もり

 見積もりのメールは、次のようになりました。はっきり言って高すぎる・・・・一個人で払う額ではありませんでした。NASを構成するハードディスクの一台が物理的に壊れていてRAID0の構成が壊れてしまったそうです。まあNASの構成品のデーター用ハードディスクが3TB9台の構成だけに見積もり金額で税込の合計金額が535,680円と高くなってしまいました。(T.T)


お世話になります。


先日来初期診断を続けてきましたHDD4台RAID装置(NAS)と

10RAID装置(NAS)の2式の診断結果ですが、コピー元となった5RAID

装置は既に削除、フォーマットされたようでデータは存在しません。

よって、10RAID装置(NAS B)からデータ救出を行うデータ復旧作業になります。

診断調査によるとRAID構成は1番ディスクがシステムが入り

残り2番ディスク〜10番ディスクまでの9台のハードディスクにRAID0

を設定して運用されていたと考えられます。


障害内容は、

ご説明のデータを移行したあとにNAS Bのディスク番号8番が

セクター不良多発によるリードエラーを起こす物理障害になった結果

RAID0の構成が崩壊して、データにアクセスできなくなたものです。


データ復旧にはディスク8番の物理修復作業が最初に行われます。

弊社Lab専用プラントにてセクター単位【記録素子単位】で外部にデータ

を取り出します。その後にセクター単位のままリードエラーを出す部分を

繰り返し修復して、エラーができなくなったところでファイルシステムを

再構築することで、RAID構成をしていた8番ディスクとして復旧させます。


そして、2,3,4,5,6,7,9,10番ディスクを整備して、筐体を使用しないで

バーチャルにRAID0を再構築することでデータは復旧できるものと

判断いたします。


復旧データの品質は8番ディスクの3TBの中のセクターエラーで少数

ファイルにダメージは受けた可能性はあるものの多くのデータは元の

通りに復旧できるものと考えられます。


データ量は約7TBになります。上記データ復旧の納期は7日〜9日を

想定しています。フォルダー構成がかなり深い階層であれば更に日数が

必要であるかもしれません。


上記データ復旧作業工程の延実働工数は6.2人日になります。1人日8万円

で積算いたしますので、6.2人日x8万円=496,000円になります。


データの納品には3TBx3台のUSB接続の外付けハードディスクにデータを

入れて納品の予定です。このメディアの費用はお見積に含まれます。


添付いたしましたお見積書をご参照ください。


以上

初期診断結果のご連絡を申し上げます。


参考:

この10RAIDを再構築されるときには8番ディスクは物理障害ですので、交換

される事をおすすめします。またRAID構成はRAID0ではなくRAID5で再構築

された方がデータ保全の点からも良いと思います。参考にされてください。



10.葛藤

 今回は、見積もり金額を聞いて唖然としてしまいました。見積もりは適切で・・・でも、高すぎて・・・パソコンを生業としている人に対価を払いたい・・・過去のファイルは重要だ・・・と色々と葛藤がありましたが支払って頼む事にしました。(T.T)



11.日程

 今回の行程でかかった日程は、次のようになりました。


2014.04.12

7TBの個人データー消失

2014.04.18

業者決定

2014.04.19

NAS2台送った。

2014.04.30

見積もり決定 ※NAS2台みていたので時間がかかった。

2014.05.01

料金振り込み

2014.05.02

作業開始

2014.05.09

ファイル復元完了

2014.05.10

自宅に到着



12.復元結果

 復元結果は、ファイル名もそのままでフォルダ構造もそのままで結果に満足しました。ファイルの納品は3TBの外付けハードディスク3台で届きました。届いたファイルをパソコンにコピーしている様子は、次のようになりました。