20160518

兵ちゃん

NASシリーズ 8

OpenMediaVaultで作る

パソコンを使ったNASについて

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 「NASシリーズ」も続いて8回になりましたがOpenMediaVault(オープンメディアバウルト)と言う無料のNASOSのバージョンも0.3から3.0.2ベータ版になり英語(アルファベット)表示環境から日本語化され日本語で表示されるようになりました。日本語化(ローカライズ)したおかげで手軽にNASを作れるようになったので紹介したいと思います。



1.NASとは

 NASとは、Network Attached Storag(ネットワーク・アタッチド・ストレージ)の略で、メーカーによってはネットワークハードディスクなどと呼ばれています。使用方法としては、LAN等のネットワークに直接接続して使用します。NASには、様々な物があり、だだファイルを保存する物から信頼性を高めたRAID(レイド)を搭載した物もあります。



2.パソコンを使うメリット

 NASと言えば専用機を思い浮かべますがパソコンで作る事ができます。パソコンを使うとハードウェアを自由に組み立てることができます。さらに、パソコンを使うことで高スペックで多機能な物が作れて、専用機より安価に構築できます。ファイルサーバとして使うことを考えると一昔前のパソコンで十分な性能を持っているので古いパソコンを利用することもできます。ただし、新しいハードウェアの場合ですが、2TB以上のHDD(ハードディスクドライブ)を使う場合は、マザーボードが対応している必要な場合があります。



3.NASに特化した無料のOS

 パソコンをNASとして使うための無料のOSとしては、FreeNASから分派したLinux版のOpenMediaVaultというOSを使います。表示される言葉は、日本語化(ローカライズ)されているので簡単に設定する事ができます。 OpenMediaVaultというOSは、FreeNASから派生したLinux版のOSです。ベースとして使われているOSは、Debian GNU/Linux(デビアングニューリナックス)をベースにして作られています。つまりOpenMediaVaultは、パソコンでNASを構築することに特化したLinuxディストリビューションの一つです。最新版はバージョン3.0.2ベータ版になり64bit版になります。

開発元

Volker Theile

最新版

64bit: openmediavault_3.0.2-amd64.iso (現在は64bit版しかない)

ベース

Debian GNU/Linux

特徴

S.M.A.R.T. monitoring + email notification, Watchdog

HDD power management (APM/AAM)

EXT3/EXT4/XFS/JFS filesystem support

Software RAID JBOD/0/1/5/6 (mdadm) + email notification, LVM

Share management + ACL support, Quota (per volume)

SNMP (v1/2c/3) (read-only) , UPS

プロトコル

SSH, FTP, TFTP, NFS,SMB/CIFS, Bittorrent client, DAAP client, NTP

設定方法

別のパソコンからブラウザで設定する「WebGUI」でおこなう。



4.RAID

 OpenMediaVaultは起動用ディスクとデータ用ディスクさえあれば使用できますがRAIDを使う事ができます。RAIDとは、速度・容量・信頼性を高めるために物理的なハードディスクを複数台をまとめて、一つのハードディスクとして構成した物をRAIDと呼んでいます。今回は、OpenMediaVaultでは、次のようなものがソフトウェアRAIDで使えます。中でも今回はRAID 5を使います。


レベル

名称

HDDの数

説明

RAID 0

ストライピング

2台以上

複数台のハードディスクに、データを分散して読み書きし高速化したもので冗長性がなく耐障害性もない。容量は、HDD2台中2台分

RAID 1

ミラーリング

2台以上

複数台のハードディスクに、同時に同じ内容を書き込む。これをミラーリングと呼ぶ。 RAID 1は最もシンプルなRAID。容量はHDD2台中1台分

RAID 5

パリティ付きストライピングモード

3台以上

ブロック単位でのパリティ分散記録パリティを使用して複数のハードディスクに誤り訂正符号データと共に分散させて記録して使用効率に優れている。 ドライブの台数が増えるほど高速化を見込める。容量はHDD4台中3台分

RAID 6

ブロック単位・複数パリティ分散記録

4台以上

RAID 5よりさらに高い耐障害性がある。任意の2つのハードディスクに障害が発生してもデータが復元できる。

RAID 10

ミラーリング+ストライピング

4台以上

RAID 1でミラーリングされたドライブのセットを複数用意して、それらの間でストライピング(RAID 0)する方式。



5.ファイルシステム

 MS Windowsで使われているファイルシステムは、NTFSですが、OpenMediaVaultでは、別なものが使われています。


名 称

特 徴

EXT 3

third extended file systemの略でLinuxのファイルシステム

EXT 4

EXT 3の後継のファイルシステム

XFS

シリコングラフィックスが開発しLinuxへの移植されたもの

JFS

Journaled File Systemの略、IBMが開発してLinuxへ移植されたもの



6.必要なハードウェア

 マザーボードが対応していればOpenMediaVaultのインストールが完了した後ディスプレイ、マウス、キーボードを外した使い方ができます。あと、準備したハードウェアは少しオーバースペックだと思います。もっと、古いパソコンでも良いと思います。また、希望するスペックにしたい場合は、拡張カードで増設したり、場合によっては、マザーボードを交換する事も検討する必要があると思います。今回は、マザーボードとOpenMediaVault2TB以上のHDDに対応しているので3TBHDDを使います。



推 奨

準備したハードウェア

CPU

64BIT CPU以上

AMD Phenom II X4 965

RAM

1GB以上

8GB

起動用HDD


1GB以上のHDD,USBメモリ,コンパクトフラッシュ等1

1GB以上でマザーボードから起動できる物

HDD 2TB


データ用HDD

1台以上のHDD

2TB以上にも対応

HDD 3TB×4

(RAID 5で使用 8.12TB)

その他

Debian GNU/Linux のサポートするハードウェアRAIDカード、ネットワークカード(有線/無線)

マザーボードASRock 970Extreme3R2.0



7.インストール

 URL http://www.openmediavault.org/からopenmediavault_3.0.2-amd64.isoというディスクイメージファイルをダウンロードしてライティングソフトでCD-Rに焼きインストールディスクを作ります。ディスクをセットしてCD/DVDドライブから起動します。あと、インストールプログラムは、Debian GNU/Linux のプログラムが使われています。


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